仮想通貨と海外旅行に最適なRevolut
Revolut(レボリュート)は、2015年にイギリスで設立されたフィンテック企業が提供する金融サービスです。
日本では2020年10月に本格的にサービスを開始しました。
基本的にはスマートフォンアプリを通じて利用するデジタルバンキングサービスで、世界中で3000万人以上のユーザーに愛されています。
Revolutの特徴は、プリペイドカードとしての使いやすさと、デビットカードとしての機能が融合した点にあります。
厳密にはVisaブランドのデビットカードですが、あらかじめチャージした残高を使う仕組みのため、実質的にはプリペイドカードのような感覚で利用できます。
このカードの主な特徴
1. 多通貨対応と外貨両替
Revolutの最大の魅力は、35種類以上の通貨をアプリ内でリアルタイムかつ低コストで両替できることです。
為替レートは市場の中値(インターバンクレート)に近く、従来の銀行や両替所で発生する高い手数料がほぼかかりません。
例えば、旅行前に日本円を米ドルやユーロに両替しておき、現地でそのまま使うことが可能です。
スタンダードプランでは月75万円までの両替が手数料無料で、それを超えると少額の手数料が発生します。
2. リアルカードとバーチャルカード
Revolutでは物理的な「リアルカード」とオンライン専用の「バーチャルカード」の2種類が発行可能です。
リアルカードはVisa対応で、ICチップやタッチ決済機能が搭載されており、国内外のVisa加盟店で利用できます。
バーチャルカードには2タイプあり、通常のものと使い捨ての「ワンタイムバーチャルカード」があります。
ワンタイムバーチャルカードは1回使用するごとに番号が更新されるため、オンラインショッピングでのセキュリティが向上します。
3. 多様なチャージ方法
Revolutアカウントへのチャージは以下の方法で行えます:
- 銀行振込(国内銀行のみ対応、手数料無料)
- Visaデビットカード(手数料無料)
- クレジットカードまたはプリペイドカード(1.7%の手数料が発生)
- マスターカードからのチャージのみ手数料がかからない!
特に「みんなの銀行」との連携では即時チャージが可能で、利便性が向上しています。
ただし、クレジットカードやプリペイドカードでチャージした残高はATMでの出金や送金に使えない点に注意が必要です。
4. 海外利用に強い
海外旅行時に現地通貨をATMで引き出せる機能も便利です。
スタンダードプランでは月2万円まで手数料無料で引き出しが可能で、それを超えると2%の手数料がかかります。
また、外貨決済時の為替コストが低いため、クレジットカードよりもお得に支払えることが多いです。
5. その他の金融サービス
Revolutは単なる決済ツールに留まらず、以下のような機能も提供しています:
- 海外送金(手数料が安価で迅速)
- 予算管理ツール(支出をカテゴリ別に分析)
- 貴金属や仮想通貨の取引(海外では利用可能、日本では一部制限あり)
- Revolut <18(子供向けのアカウント管理、日本でも導入済み)
プランと料金体系
Revolutには3つのプランがあり、それぞれ特典や手数料が異なります:
1. スタンダードプラン
- 月額料金:無料
- リアルカード発行:初回無料(送料500円)
- ATM出金:月2万円まで無料
- 両替:月75万円まで無料
日常使いには十分な機能が揃っており、まずはこのプランから始めるのがおすすめです。
2. プレミアムプラン
- 月額料金:980円
- リアルカード:無料配送
- ATM出金:月4万円まで無料
- 海外旅行保険などの付帯サービス付き
海外利用が多い人向けのプランです。
3. メタルプラン
- 月額料金:1,980円
- リアルカード:金属製のメタルカード(高級感あり)
- ATM出金:月10万円まで無料
- 1%のキャッシュバック特典
高額決済やステータス性を求める人に適しています。
メリット
- 手数料の透明性: 隠れたコストが少なく、為替レートや手数料がアプリ内で明確に表示されます。
- 使いやすさ: アプリ操作が直感的で、初心者でも簡単に利用開始できます。
- セキュリティ: ワンタイムバーチャルカードやカードの即時凍結機能があり、不正利用リスクを軽減できます。
- 多機能性: 決済だけでなく、送金や資産運用までカバーするオールインワンアプリです。
- デザイン性: 特にメタルカードは見た目が洗練されており、所有欲を満たします。
デメリット
- チャージ手数料: クレジットカードやプリペイドカードでのチャージに1.7%の手数料がかかるため、ポイント還元を狙った使い方が難しくなっています(2023年4月17日以降)。
- 制限事項: クレジットカードでチャージした残高は送金やATM出金に使えません。
- ATM手数料: 無料枠を超えると2%の手数料が発生し、ATM提供者側の追加手数料もかかる場合があります。
- 日本での認知度: まだ普及途上で、サポート体制が海外ほど充実していないと感じるユーザーもいます。
利用方法
- アカウント開設
Revolutアプリをダウンロードし、電話番号と本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証)で登録します。 - チャージ
銀行振込やカードで最低2000円以上を入金します。 - カード発行
リアルカードを注文するか、バーチャルカードを即時発行して利用開始できます。 - 決済・両替
アプリ内で通貨を両替し、リアルカードやバーチャルカードで支払います。
日本での利用状況(2025年3月時点)
2025年3月3日より、RevolutはApple Payに対応し、日本での使い勝手がさらに向上しました。
また、「みんなの銀行」との連携強化により、即時チャージやキャンペーンが展開されています。
ただし、過去には改悪もありました。例えば、2022年12月27日からMastercardブランドでのチャージが一時不可になり、2023年4月17日からはクレジットカードチャージに1.7%の手数料が導入されました。
しかし、それは撤廃されて現時点では無料に戻っています
それでも、海外旅行やオンライン決済での利便性は依然として高い評価を受けています。
どんな人におすすめか?
- 海外旅行が多い人: 低コストの両替とATM引き出しが役立ちます。
- オンラインショッピングをする人: ワンタイムバーチャルカードでセキュリティを確保できます。
- ポイ活や節約志向の人: 銀行振込チャージを活用すれば手数料を抑えつつポイントを貯められます。
- 新しい金融サービスを試したい人: 多機能なアプリを無料で試せる点が魅力です。
まとめ
Revolutは、プリペイドカードの利便性とデビットカードの汎用性を兼ね備えた革新的なサービスです。
特に外貨両替や海外利用でのコスト削減、セキュリティ機能が強みで、旅行者やデジタル決済を好む人に最適です。
一方で、チャージ手数料や一部機能の制限があるため、使い方次第でその価値が決まります。
無料のスタンダードプランから気軽に始められるので、興味があればぜひ試してみてください。
現在の日付(2025年3月23日)を踏まえても、Revolutは進化を続ける注目のフィンテックサービスと言えるでしょう。